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日本の春景色一番早咲くー伊豆半島の熱海桜(伊豆半島のおすすめのアクティビティ・旅行プラン編)

更新日:2018年12月29日


春の訪れを告げる桜の花を見つけると、ほっこりと暖かい気分になりますね。日本の春景色には欠かせない桜ですが、国内で一番早く桜まつりが開催されるのはどこなのかを皆さんはご存知でしょうか。


毎年3月になると桜前線のニュースが話題になり高知県を始めとする南の暖かい地域から順々に桜が咲き始めるイメージがありますが、実は伊豆半島の熱海市こそ桜の開花が早い地域なのです。熱海には「熱海桜」という名の品種改良された早咲きの桜があり、その花々が芽吹くのは1月下旬から2月頃という沖縄の寒緋桜とほぼ同時期に咲き誇ります。


そのため熱海市では春ではなく真冬に桜まつりが開かれています。市内に何ヶ所か熱海桜が植えられていますが、中でも駅から徒歩15分程の場所にある糸魚川遊歩道では糸魚川の沿道に木々が植えられ、濃い桃色の可愛らしい花々を見ることができます。春の暖かい日差しの中で見る桜とはまた違った、冬の凛とした澄んだ空気の中で見る桜も風情があり人々の心を癒しています。


私は冬の温泉を楽しみたいと2月に熱海を訪れましたが、観光案内所でおすすめの今熱海桜が見頃であると教えて頂き、早速お花見に行きました。まずは熱海駅から「遊〜湯〜バス(ゆうゆうバス)」という市内の観光名所を巡るバスに乗り、尾崎紅葉の作品『金色夜叉』に登場する、貫一とお宮の別れの舞台とされる「お宮の松」に向かいます。歴史を感じる初代「お宮の松」の大きな切り株が展示され、近くには小説の一場面をモチーフにした貫一とお宮の像もありました。潮風を感じながら海辺を散策し、次はお目当の糸魚川遊歩道へ。


こちらは遊〜湯〜バスでは行けないということなので徒歩で行きましたが、海からは大体10分〜15分くらい掛かりました。2月に入っていたこともあり桜はほぼ満開で、昭和の面影を残す懐かしい趣の遊歩道と穏やかな流れの糸魚川に映える桃色の花々はとても美しかったです。


熱海桜は早咲き以外にも、同じ枝から2度芽を出すという特徴があります。通常桜の木は一度しか芽吹かないため花が散るのが早いのですが、この熱海桜は早期に開花する芽と遅れて開花する芽の2種類が同じ枝から芽吹くので、熱海の桜は2度咲くのです。

その分花をつける時期が長くなり、その後に開花する梅の花と桜を同時に鑑賞できる全国でも珍しい地域なのです。冬の温泉と共に、もう一つの熱海の魅力をお楽しみください。

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