ジオパークという言葉をご存知ですか? 大地の公園と言われるジオパークは地球が作り上げた天然の公園だ。伊豆半島は日本に9か所しかない世界ジオパークに登録されている。ジオパークならではの伊豆の魅力を満喫する旅のプランをご紹介したい。
伊豆半島へもっともアクセスが良いのは東名自動車道からで、沼津インターで下車、三島方面へ向かうとさっそく三島ジオサイトだ。三島にある楽寿園は国の天然記念物にもなっており、1万7千年前と1万5千年前の富士山の噴火による溶岩で出来た大地にある。小規模ながら遊園地と動物園が併設されており、意外と楽しめる。
近場でもう一つ外せないのが柿田川湧水だ。柿田川ジオサイトとなっており、こちらも国の天然記念物。さらに日本の秘境100選や名水100選、日本三大清流、日本一短い一級河川などにもなっている。富士山への雨水や雪解水が湧水となって出てきており、アユやミシマバイカモが生息している。初日のランチはここで食べよう。柿田川公園の周りにはきれいな水を利用した蕎麦や豆腐のお店が多い。
お昼を食べたら大瀬崎海水浴場へ向かう。伊豆半島のメイン道路からは外れるので渋滞に巻き込まれずに行けるのは大きなメリットだ。大瀬崎は砂洲により駿河湾に突き出した陸繋島で、大瀬崎ジオサイトになっている。陸繋島の内側は波が穏やかで外洋に近いためダイビングのメッカになっている。海水浴もいいが体験ダイビングに挑戦するのもいいだろう。
海を満喫したら海沿いに南下して土肥に向かう。土肥には土肥金山があり土肥金山ジオサイトになっている。坑道に入ることができ、観光名所にもなっている。このエリアは西伊豆では比較的賑やかなエリアなので、夕食やお土産を買うのもここがいいだろう。さらに土肥には土肥温泉があるので、宿泊はここがおすすめ。海に沈む夕日をお風呂から眺めるのは絶景だろう。
二日目は下田へ向かう。下田港ジオサイト、爪木崎ジオサイトがある。爪木崎は須崎御用邸がある御用エリアにあり、きれいな海や水仙の群生地で、高台からの景色は必見。下田港は港町独特の雰囲気を味わえる観光港だ。海中水族館や道の駅もあり、楽しめるエリアになっている。食事はぜひ海鮮を食べていただきたい。帰り道は天城越えと東伊豆経由があるが、時間があるなら東周りがおすすめ。城ケ崎海岸南ジオサイトではつり橋から溶岩流や柱状節理を見ることができる。
こんかい紹介できなかったエリアにも大地の雄大さを感じることができるダイナミックなエリアが伊豆にはたくさんある。ぜひ一度、その目で見てもらいたい。
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